さて、GP神戸で使った願いZooについての解説を書く前の前置きです。


話は今年の年明けから始めましょう。

数カ月の間の応援要因として行っていたはずの今の職場(土曜日は第二のみ休み)
から僕に対して必要な人材だと要請がありました。

上の会社間でのトラブルにははなりましたが今年の年明けからかなり永い間(ほぼ無期懲役)現在の大口町(名古屋市の隣の小牧市のさらに隣)での職場に通う事が決定しました。

MTGの大会に出られる機会がかなり減った(それまでが社会人として駄目すぎただけですが・・)ために「現役のMTGトーナメントプレイヤー引退」とかそんな事を考えていました。


とはいえ、根が駄目な大人なので週一の休みでさえ3月開催のGP名古屋のためにテーロスブロックのリミテッド練習にBM等の地元のカードショップに足を運んでいました。


色々、思うところはありましたがGP名古屋の練習の間の息抜きに久しぶりにモダンの大会に出る事になり《死儀礼のシャーマン》を購入し新デッキ速攻ジャンド(別名ダークZOO)を作製しました。

大会は3勝2敗という成績でした。


そして、その3日後にモダンで《死儀礼のシャーマン》が禁止となりこのデッキは解体となりましたw


この時、モダン環境では《死儀礼のシャーマン》と入れ替わりで《苦花》と
《野生のナカティル》が解禁されました。


周囲から
「ナカティル解禁されたんだからKKはZooを使え」
といわれ他人の言う事を素直にきくのが嫌いな僕ですがこの時はモダンで《野生のナカティル》を使う事にしました。


世間一般では、

《野生のナカティル》解禁によりデュアルランドをショックランドに置き換えればほぼレガシーのZooがモダンで再現できるとか言われていました。

レガシーで使えてモダンで使えないカードとしては《緑の太陽の頂点》、《森の知恵》、《KARAKAS》といったところです。

「これら3種のカードはあれば便利」だがなくても「Zooというデッキコンセプト自体は問題なく成立する」


この意見に僕としては反論があり

メインはほぼレガシーZooが再現できるが・・

レガシーのZOOでサイドカードとして愛用している《紅蓮波》、《梅澤の十手》、《不毛の大地》が使えずレガシーとのメタの違いで《スレイベンの守護者サリア》、《精神壊しの罠》もサイドに要るかは微妙なところでした。


かつて、エクステンデッドでかなりバーン寄りにシフトしたZOOを使っていましたがその戦術ができたのもサイドに《硫黄の渦》を4積みできたのが大きかったです。

《硫黄の渦》が使えないモダン環境でバーン戦術を取るのもサイド戦術を含めるとしっくりとこないものがありました。

かってZOOのサイドで《溶鉄の雨》、《氷結地獄》の土地破壊8枚体制を取った事もありました。

現在のモダン環境でもサイドに《溶鉄の雨》を4枚取るのは強そうだとは思いましたが《氷結地獄》は現在のモダンのメタに合っていないのでとる気になれませんでした。

1番土地を壊したい相手である赤緑トロン、赤緑バラクート相手に《氷結地獄》は効かないですからね。


MTGの試合は最速で終わった時で2セット先取で半分はサイドボード戦。
3セット戦った場合は試合の3分の2はサイドボード戦となります。

サイド戦略はとても重要です。
メインボードだけではなくサイドボード15枚フルに活かせてこそのデッキ構築です。



モダンZOOを作製するにあたって第一の課題は

「サイドボード枠15枚が納得いく構成にできない」でした





ここで話題を変えます。

《緑の太陽の頂点》はZooというデッキコンセプトに対して必須パーツではないと
いう点についてはその通りです。

しかし、Tire2まで含めると大変デッキタイプの多いモダン環境では状況に応じたシルバーパレット戦術は魅力的で「何かデッキに1枚さししたカードを引っ張ってこれらるカードないか」と思考したところすぐに思いついたのが

・《情け知らずのガラク》
・《獣相のシャーマン》

の2種類でした。
この2種についての個人的評価は


・《情け知らずのガラク》

《死儀礼のシャーマン》即禁止で1度だけ使ったテンポジャンドで使いました。

相手にの場のタフネス2以下のシステムクリーチャー除去として便利でシルバーパレットエンジンである裏面に変身しなくても表面で毎ターントークン生産機として場に存在し続けるだけで充分に強い。

ただ、Zooのメインに《ガドッグ・ティーグ》を採用するつもりだったのでメインボードで《ガドッグ・ティーグ》と共存させるにはアンシナジーとなるのが悩みでした。


・《獣相のシャーマン》

必要に応じて手札のクリーチャーを入れ替える能力はとても便利・・・
と思えますがZooのように1~2ターン目に手札のクリーチャーをプレイするデッキは手札にクリーチャーカードがない時の方が多く都合よく能力を起動できる事はあまりないためZooには《獣相のシャーマン》は合っていません。



①納得いくサイドボード15枚
②何かいいシルバーパレットエンジンはないか

と《野生のナカティル》解禁から数日間はぼんやりとそんな事を考えていました。



《野生のナカティル》モダンで解禁ニュースの次の日曜日にカードショップに行った時の事です。

この時、
「《タルモゴイフ》は今いくらまで高騰しているんだろう」かとかそんな事を考えて未来予知のコーナーを見に行った時にあるカードに目が止まりました。


《きらめく願い》

緑白
ソーサリー

ゲーム外にあるあなたがオーナーである多色カードを1枚選び、それを公開してあなたの手札に加える。きらめく願いをゲームから取り除く。

[FUT]:R



上に上げた2つの条件に合致したカードでした。

・特定のデッキにしか効かない又は必要な状況を限定
・Zooのメインに入れるには5マナとか重すぎるカード

をシルバーパレット先にできるのに可能性を感じました。

この時点でサイドの取りたいカードが《溶鉄の雨》4枚しか決まっておらずサイドボードの枠が全然空いていたのでそれだったら願いボードとして大量のマルチカードを試そうと思い以下のような雛形を作製しました。


-クリーチャー-

4 《野生のナカティル》
4 《運命の大立者》
1 《密林の猿人》
1 《渋面の溶岩使い》
4 《タルモゴイフ》
3 《ガドック・ティーグ》
1 《聖遺の騎士》
3 《イーオスのレインジャー》

-その他のスペル-

4 《稲妻》
1 《火柱》
3 《流刑への道》
4 《稲妻のらせん》
3 《きらめく願い》


-土地-

4 《乾燥台地》
2 《霧深い雨林》
2 《新緑の地下墓地》
2 《湿地の干潟》
1 《沸騰する小湖》
4 《踏み鳴らされる地》
1 《寺院の庭》
1 《聖なる鋳造所》
1 《処刑者の要塞》
1 《怒りの穴蔵、スカルグ》
3 《平地》
1 《山》
1 《森》


そして、サイドに《溶鉄の雨》4枚と試しのマルチカード1枚ずつ。


この時の大会の戦績は3勝2敗でした。

今、この構成を見直すとバランスが悪いです。
まあ、最初に作った雛形ですから


その後、《野生のナカティル》解禁後初のPTは見事に《血染めの月》に染まっており一定数いたZooは負け組みとなっていました。


この時、PT参加者のリストを見て誰もZooのメインボードに《運命の大立者》と《きらめく願い》を採用していませんでした。

しばらくの間願いZooを調整していこうと決めました。


(次回に続く)

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