モダン願いZooの解説
2014年9月13日 モダン コメント (6)
GP神戸が終わり日本でのモダンシーズンも1段落しましたね。
とはいえ、今のモダン環境に対して
「やっていてとても面白い」
「やり込みと練習が必要な奥が深い環境」
と肯定的な意見を周囲でよく聞きます。
僕もモダンは面白いフォーマットだと思いますのでトーナメント
でのシーズンは終わりましたが草の根のモダン大会に参加者が
多く集まる事を願います。
GP神戸2014は参加者2200人以上と大盛況でした。
僕のデッキを含めて会場全体でかなりの枚数の《タルモゴイフ》
と《稲妻》が使われていた事でしょう。
《きらめく願い》は会場全体で計何枚使われたんですかね?
では、GP神戸で使った願いZooに関する解説です。
右の画像3枚は願い忘れたわけではなくサイドから外した3枚です。
デッキ名
「ビビ・デ・バビ・デ・Zoo」
-クリーチャー-
4 《野生のナカティル》
3 《運命の大立者》
2 《渋面の溶岩使い》
4 《タルモゴイフ》
2 《ガドック・ティーグ》
4 《クァーサルの群れ魔導士》
1 《イーオスのレインジャー》
2 《高原の狩りの達人》
-その他のスペル-
4 《稲妻》
4 《流刑への道》
4 《稲妻のらせん》
4 《きらめく願い》
-土地-
4 《乾燥台地》
2 《霧深い雨林》
2 《新緑の地下墓地》
1 《湿地の干潟》
1 《沸騰する小湖》
3 《踏み鳴らされる地》
2 《寺院の庭》
2 《聖なる鋳造所》
1 《怒り狂う山峡》
2 《平地》
1 《山》
1 《森》
-サイドボード-
4 《溶鉄の雨》
2 《焼却》
1 《古の遺恨》
(その内のウィッシュボード枠のマルチカード)
1 《磨耗/損耗》
1 《恒久の拷問》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《聖遺の騎士》
1 《鷺群れのシガルダ》
1 《セレズニアの魔除け》
1 《高原の狩りの達人》
1 《復讐のアジャニ》
注)《磨耗/損耗》は《きらめく願い》により手札に加える事ができます。
GP神戸の1週間前に参加したMMCまではウィッシュボード枠を11枚取って色々試していました。
本番となるGP神戸ではトップメタのデッキ相手に効く《焼却》と《古の遺恨》を取るスペースが欲しかったので現在のモダンのメタに合わせてウィッシュボードを8枚まで絞りました。
《サルカン・ヴォル》はGP神戸の直前まで入れていましたが現在のモダンのメタで持ってくる相手がいなくなったと判断して抜きました。
このデッキの調整を始めた頃は地元の大会で黒信心や緑信心を調整している人がいてそれら相手には《サルカン・ヴォル》は強かったのですが・・
まず、Zooに《きらめく願い》を入れるというアィディアを思いついた時に周囲から
「Zooのようなテンポデッキで願いで2マナ使いテンポを殺すのは間違い」
とある意味予想通りというか常識的な意見をもらいました。
それはこのアィディアを思いついた僕が1番分かっていました。
そこをカバーできる構成にできないか試す所から始めました。
そこで、《きらめく願い》は通常のZooが3マナのカードをプレイするタイミングでプレイするカードと計算し最初の雛形はメインの3マナ域のカードは《聖遺の騎士》のみとしました。
そして、調整を重ねていきメインでの《聖遺の騎士》は0枚となりメインでの3マナ域のカードは0枚となりました。
現在のモダンで《聖遺の騎士》は相手のデッキタイプや場の状況によっては凄く強いのですがかみ合わない時に引いて強くない事もよくあります。
レガシーと違いSNT相手に《Karakas》を持ってくる事もないので《聖遺の騎士》はウィッシュボードに1枚取るだけとしました。
何人かから何故《漁る軟泥》を採用していないか質問されたのでその理由について書きます。
Zooで《漁る軟泥》を2ターン目にプレイする動きは強くありません。
《漁る軟泥》が強い状況というのは中盤ある程度墓地にクリーチャーがあり緑マナが出る土地を4枚以上引いているような状況です。
土地3枚しか引いていない状況で《漁る軟泥》をプレイしても相手の《稲妻》で
なすすべなく除去されたりします。
Zooの《漁る軟泥》は2マナ域のカードとして計算してはいけません。
これは土地を4枚以上引いた時に強いカードです。
《漁る軟泥》を入れる枠があるのならそれよりも《イーオスのレインジャー》、《高原の狩りの達人》といった4マナ域のクリーチャーを優先しただけです。
4マナ域の選択肢は緑黒等の除去カードが多いデッキ相手への耐性をつけたかったためサイズよりもカードアドバンテージが発生するクリーチャーにしました。
あとは、緑黒などがメインから《漁る軟泥》を4枚取っているためお互いに《漁る軟泥》を採用している場合の「先に軟泥引いた方が有利」という運要素をゲーム展開から減らしたかったのもあります。
モダンでメインで1番強い《漁る軟泥》対策カードが《漁る軟泥》というのもどこか皮肉な話です
大きくなるのにマナを消費するという能力が《運命の大立者》とかぶるので
Zooには《運命の大立者》の方があっているという判断も理由です。
《血染めの月》への耐性を上げてくれる《運命の大立者》は本当に偉大で何度も相手が《血染めの月》を出してきてもこいつで殴りきりました。
ゲーム展開が消耗戦になりかなり長引いた後にこいつが8/8飛行となり殴り切った事も何度かありました。
最初の雛形は今見直すと色々デッキバランスが悪かったです。
《きらめく願い》以外の部分をなるべく軽くしようという事で調整の結果2マナのクリーチャーが増えていき《クァーサルの群れ魔導士》の枚数がどんどん増えていく事となり最後は4枚積になりました。
最初、《クァーサルの群れ魔導士》を1枚しかとっていませんでしたがエンチャント、アーティファクトが強いモダン環境だとこいつは本当に強いです。
レガシーと違い、《罰する火》が禁止カードなので《クァーサルの群れ魔導士》や《ガドック・ティーグ》といった2マナのヘイトベアが強い理由ですね。
このデッキの動かし方を軽く説明します
最初の1~2ターン目は《野生のナカティル》、《クァーサルの群れ魔導士》といったダメージクロックを場にプレイします。
問題はこの後、
「3体目のクリーチャーが手札にいても相手が反しで神々の憤怒などの全体除去をプレイしてくるかもしれないので場にだすか迷う」
「手札に稲妻等の火力はあるが相手の場にいる微妙なクリーチャーを除去するか悩むし本体に火力を打ち込みにいくタイミングでもない」
こういったプレイングで悩んだり相手の手札などを警戒してマナを無駄にするような状況で手札に《きらめく願い》があったらプレイしてください。
その状況で手札にあったら強いカード、相手のデッキを予想しどのカードがささるか理解できるまではある程度のやりこみが必要です。
《きらめく願い》による選択肢が詰めデュエルの要素を1つ増やしています。
あとは、手札に3枚目の土地しか見えていないのに《復讐のアジャニ》や《高原の狩りの達人》といった4マナのカードをサーチしたくなる時は本当にそれが最適かと少し考えてください。
このデッキでは《貴族の教主》といったマナクリーチャーが入っていない構成なためメインに5マナと思いカードは入れずらいのですがゲーム展開が長引いて大量に土地が並んだ時ににウィッシュボード枠にで5マナの《鷺群れのシガルダ》を1枚さししました。
《鷺群れのシガルダ》は緑黒系など相手に圧倒的な強さを誇ります。
サイドボーディングの注意点としては
サイド後に《溶鉄の雨》をインする場合は《きらめく願い》と入れ替えます。
Zooでこの2つのソーサリーをプレイすると流石にテンポを殺しすぎるために入れ替えるべきです。
サイド後に《きらめく願い》を《溶鉄の雨》と入れ替えた後はウィッシュボード用だと見せかけておいた《磨耗/損耗》や《復讐のアジャニ》をメインにインしたりもします。
長文となりましたが最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。
とはいえ、今のモダン環境に対して
「やっていてとても面白い」
「やり込みと練習が必要な奥が深い環境」
と肯定的な意見を周囲でよく聞きます。
僕もモダンは面白いフォーマットだと思いますのでトーナメント
でのシーズンは終わりましたが草の根のモダン大会に参加者が
多く集まる事を願います。
GP神戸2014は参加者2200人以上と大盛況でした。
僕のデッキを含めて会場全体でかなりの枚数の《タルモゴイフ》
と《稲妻》が使われていた事でしょう。
《きらめく願い》は会場全体で計何枚使われたんですかね?
では、GP神戸で使った願いZooに関する解説です。
右の画像3枚は願い忘れたわけではなくサイドから外した3枚です。
デッキ名
「ビビ・デ・バビ・デ・Zoo」
-クリーチャー-
4 《野生のナカティル》
3 《運命の大立者》
2 《渋面の溶岩使い》
4 《タルモゴイフ》
2 《ガドック・ティーグ》
4 《クァーサルの群れ魔導士》
1 《イーオスのレインジャー》
2 《高原の狩りの達人》
-その他のスペル-
4 《稲妻》
4 《流刑への道》
4 《稲妻のらせん》
4 《きらめく願い》
-土地-
4 《乾燥台地》
2 《霧深い雨林》
2 《新緑の地下墓地》
1 《湿地の干潟》
1 《沸騰する小湖》
3 《踏み鳴らされる地》
2 《寺院の庭》
2 《聖なる鋳造所》
1 《怒り狂う山峡》
2 《平地》
1 《山》
1 《森》
-サイドボード-
4 《溶鉄の雨》
2 《焼却》
1 《古の遺恨》
(その内のウィッシュボード枠のマルチカード)
1 《磨耗/損耗》
1 《恒久の拷問》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《聖遺の騎士》
1 《鷺群れのシガルダ》
1 《セレズニアの魔除け》
1 《高原の狩りの達人》
1 《復讐のアジャニ》
注)《磨耗/損耗》は《きらめく願い》により手札に加える事ができます。
GP神戸の1週間前に参加したMMCまではウィッシュボード枠を11枚取って色々試していました。
本番となるGP神戸ではトップメタのデッキ相手に効く《焼却》と《古の遺恨》を取るスペースが欲しかったので現在のモダンのメタに合わせてウィッシュボードを8枚まで絞りました。
《サルカン・ヴォル》はGP神戸の直前まで入れていましたが現在のモダンのメタで持ってくる相手がいなくなったと判断して抜きました。
このデッキの調整を始めた頃は地元の大会で黒信心や緑信心を調整している人がいてそれら相手には《サルカン・ヴォル》は強かったのですが・・
まず、Zooに《きらめく願い》を入れるというアィディアを思いついた時に周囲から
「Zooのようなテンポデッキで願いで2マナ使いテンポを殺すのは間違い」
とある意味予想通りというか常識的な意見をもらいました。
それはこのアィディアを思いついた僕が1番分かっていました。
そこをカバーできる構成にできないか試す所から始めました。
そこで、《きらめく願い》は通常のZooが3マナのカードをプレイするタイミングでプレイするカードと計算し最初の雛形はメインの3マナ域のカードは《聖遺の騎士》のみとしました。
そして、調整を重ねていきメインでの《聖遺の騎士》は0枚となりメインでの3マナ域のカードは0枚となりました。
現在のモダンで《聖遺の騎士》は相手のデッキタイプや場の状況によっては凄く強いのですがかみ合わない時に引いて強くない事もよくあります。
レガシーと違いSNT相手に《Karakas》を持ってくる事もないので《聖遺の騎士》はウィッシュボードに1枚取るだけとしました。
何人かから何故《漁る軟泥》を採用していないか質問されたのでその理由について書きます。
Zooで《漁る軟泥》を2ターン目にプレイする動きは強くありません。
《漁る軟泥》が強い状況というのは中盤ある程度墓地にクリーチャーがあり緑マナが出る土地を4枚以上引いているような状況です。
土地3枚しか引いていない状況で《漁る軟泥》をプレイしても相手の《稲妻》で
なすすべなく除去されたりします。
Zooの《漁る軟泥》は2マナ域のカードとして計算してはいけません。
これは土地を4枚以上引いた時に強いカードです。
《漁る軟泥》を入れる枠があるのならそれよりも《イーオスのレインジャー》、《高原の狩りの達人》といった4マナ域のクリーチャーを優先しただけです。
4マナ域の選択肢は緑黒等の除去カードが多いデッキ相手への耐性をつけたかったためサイズよりもカードアドバンテージが発生するクリーチャーにしました。
あとは、緑黒などがメインから《漁る軟泥》を4枚取っているためお互いに《漁る軟泥》を採用している場合の「先に軟泥引いた方が有利」という運要素をゲーム展開から減らしたかったのもあります。
モダンでメインで1番強い《漁る軟泥》対策カードが《漁る軟泥》というのもどこか皮肉な話です
大きくなるのにマナを消費するという能力が《運命の大立者》とかぶるので
Zooには《運命の大立者》の方があっているという判断も理由です。
《血染めの月》への耐性を上げてくれる《運命の大立者》は本当に偉大で何度も相手が《血染めの月》を出してきてもこいつで殴りきりました。
ゲーム展開が消耗戦になりかなり長引いた後にこいつが8/8飛行となり殴り切った事も何度かありました。
最初の雛形は今見直すと色々デッキバランスが悪かったです。
《きらめく願い》以外の部分をなるべく軽くしようという事で調整の結果2マナのクリーチャーが増えていき《クァーサルの群れ魔導士》の枚数がどんどん増えていく事となり最後は4枚積になりました。
最初、《クァーサルの群れ魔導士》を1枚しかとっていませんでしたがエンチャント、アーティファクトが強いモダン環境だとこいつは本当に強いです。
レガシーと違い、《罰する火》が禁止カードなので《クァーサルの群れ魔導士》や《ガドック・ティーグ》といった2マナのヘイトベアが強い理由ですね。
このデッキの動かし方を軽く説明します
最初の1~2ターン目は《野生のナカティル》、《クァーサルの群れ魔導士》といったダメージクロックを場にプレイします。
問題はこの後、
「3体目のクリーチャーが手札にいても相手が反しで神々の憤怒などの全体除去をプレイしてくるかもしれないので場にだすか迷う」
「手札に稲妻等の火力はあるが相手の場にいる微妙なクリーチャーを除去するか悩むし本体に火力を打ち込みにいくタイミングでもない」
こういったプレイングで悩んだり相手の手札などを警戒してマナを無駄にするような状況で手札に《きらめく願い》があったらプレイしてください。
その状況で手札にあったら強いカード、相手のデッキを予想しどのカードがささるか理解できるまではある程度のやりこみが必要です。
《きらめく願い》による選択肢が詰めデュエルの要素を1つ増やしています。
あとは、手札に3枚目の土地しか見えていないのに《復讐のアジャニ》や《高原の狩りの達人》といった4マナのカードをサーチしたくなる時は本当にそれが最適かと少し考えてください。
このデッキでは《貴族の教主》といったマナクリーチャーが入っていない構成なためメインに5マナと思いカードは入れずらいのですがゲーム展開が長引いて大量に土地が並んだ時ににウィッシュボード枠にで5マナの《鷺群れのシガルダ》を1枚さししました。
《鷺群れのシガルダ》は緑黒系など相手に圧倒的な強さを誇ります。
サイドボーディングの注意点としては
サイド後に《溶鉄の雨》をインする場合は《きらめく願い》と入れ替えます。
Zooでこの2つのソーサリーをプレイすると流石にテンポを殺しすぎるために入れ替えるべきです。
サイド後に《きらめく願い》を《溶鉄の雨》と入れ替えた後はウィッシュボード用だと見せかけておいた《磨耗/損耗》や《復讐のアジャニ》をメインにインしたりもします。
長文となりましたが最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。
コメント
解説ありがたいです。
きらめく願い、じわじわとショップで上がり続けていますね…。
ジャッジメントサイクル5枚以外も、天使への、とかきらめく、とか強いですよね。
コメントありがとうございます。
僕が半年前に地元のカードショップで「きらめく願い」を150円で購入しましたが現在同じお店で4~500円まで値上がりしました。
何か需要が発生したのですかね?
真面目な話、GP神戸参加者の中で僕の他にきらめく願いを使っている人がいたのかどうかは気になります。
ビビ・デ・バビ・デ・Zooをコピーして使わせて貰っています。
こういった強いオリジナルデッキを開発できる方は素晴らしいですね。
ところでサイドの《恒久の拷問》なのですがどういった相手を想定してるのか解らず、
未だに使う機会が無いのですがお教え頂けないでしょうか?
コメントありがとうございます。
僕以外の人間がこのデッキを使う事で違う視点からデッキの改良点が見つかるかもしれません。
恒久の拷問ですが万が一ソウルシスターズを踏んだ時のためのお守りとして入れました。
僕は幸運にもソウルシスターズには当たりませんでしたが、GP会場で一定数のソウルシスターズを確認しました。
あとは親和相手に相手の場に刻まれた勇者が2体並んで地上を完全に固められた時にきらめく願いから恒久の拷問を持ってきて強引に場をこじあけた事もあります。
今まで当たらなかったので気がつきませんでした。
特殊な盤面に対応しやすいのもきらめく願いならではのエピソードですね。
ご回答頂きありがとうございました。
モダンはTire2まで含めるとデッキの種類がとても多くサイドボードにも15枚という上限があるために全ての仮想的をカバーするのも無理な話です。
このデッキで地元の大会に出られる際にソウルシスターズはいないと判断されたのならサイドの恒久の拷問を抜いて違うカードを試してみてもよいです。
好みでナヤの魔除けとか採用するのもありです。
僕以外の人間がこのデッキを調整していけばウィッシュボードに僕が思いつかなかったようなカードが入る事もあるでしょう。