GP京都2015で使ったZooの解説
2015年5月4日 レガシー コメント (5)
今回の日記はGP京都で使ったZooの解説です。
右の画像はZooに新たに採用したカードです。
去年の後半にこんなニュースを聞きました
「2015年4月に日本でレガシーのGPが開催される」
この時はほとんどレガシーをやっていない状態でした。
ここ2年程、レガシーの大規模大会には参加していませんでした。
たまに地元の大会で知人から借りたデッキで遊んだり
昔愛用していたZooというデッキを惰性で使っていたくらいです。
かつて望んだ日本でのレガシーGP開催。
折角なので参加しようという気にはなりました。
そんなわけで・・
かつてレガシーで愛用していたZooというデッキを2年ぶりにバージョンアップする作業を開始しました。
約2年ぶりに復帰したレガシーにおいてその2年の間に《真の名の宿敵》という
Zooから見れば天敵といえるクリーチャーが登場していました。
そこで、《真の名の宿敵》をメインで対処できるZooという発想で《議会の採決》
入りのZooを作りました。
レガシーのデッキを調整する作業を約2年ぶりに行いました。
ちなみにこの作業を開始したのはタルキール覇王譚発売前で、《真の名の宿敵》以上に環境を激変させたカード《宝船の巡航》と《時を越えた探索》はまだ登場していませんでした。
今回使ったリストは以下の通りです。
デッキ名「Naya Deck Wins 2015」
-クリーチャー-
4 《野生のナカティル》
4 《運命の大立者》
4 《渋面の溶岩使い》
4 《タルモゴイフ》
4 《ガドック・ティーグ》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《聖遺の騎士》
2 《イーオスのレインジャー》
-プレインズウォーカー-
1 《ドムリ・ラーデ》
-その他のスペル-
4 《稲妻》
1 《乱撃斬》
4 《稲妻のらせん》
3 《議会の採決》
-土地-
4 《乾燥台地》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《樹木茂る山麓》
3 《Taiga》
2 《Plateau》
2 《Savannah》
1 《Karakas》
2 《不毛の大地》
2 《平地》
1 《山》
サイドボード
3 《流刑への道》
3 《スレイベンの守護者、サリア》
3 《紅蓮破》
2 《精神壊しの罠》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
2 《封じ込める僧侶》
最初は《議会の採決》を4積みしていたのですが調整の結果3枚になりました。
《議会の採決》は万能の除去なのですが除去という受身でしかなく勝ち手段にはならない行動にマナ・カーブの3マナ域のスロットを4枚割くのはデッキのバランスが悪くなると判断し3マナ域に勝ち手段となる《聖遺の騎士》と《ドムリ・ラーデ》をそれぞれ1枚挿しした構成になりました。
今まで《Chain Lightninng》だったスロットを最新カードの《乱撃斬》に変更しました。
理由は2つあり
1つ目の理由として
今のレガシーでは1マナ火力を相手のクリーチャーに撃ち込む対象が《死儀礼のシャーマン》、《秘密を掘り下げる者》、《若き紅蓮術士》、《石鍛冶の神秘家》、といった具合にタフネス2以下のクリーチャーの状況が多く
1マナ3点ソーサリーよりも1マナ2点インスタントの方が使い勝手が良いという判断です。
どうせ、《タルモゴイフ》は3点火力では除去できませんし。
もう1つの理由は
こちらのパワーが4以上になった《運命の大立者》、《タルモゴイフ》、《聖遺の騎士》で攻撃した時に相手が《真の名の宿敵》等のプロテクションでブロック宣言したら《乱撃斬》を相手本体なりに撃ち込んでダメージ軽減不可の効果で除去する事ができます。
あと、土地単等が使ってくる《Maze of Ith》にもダメージ軽減不可の効果が刺ります。
クリーチャーの構成に関してはこのデッキの調整を始めた半年程前はミラクルがやたら流行っていたためそれを意識してこうなりました。
ミラクルというデッキが1マナの終末でビートダウンの存在を否定してくるのならビートダウン側が《ガドック・ティーグ》を4積みしてミラクルというシステムを否定してしまえばビートダウン側が有利になったりします。
ミラクル相手の《ガドック・ティーグ》は《精神を刻む者、ジェイス》や《Force of Will》まで否定できるので心強いです。
エルフを相手にした時の《ガドック・ティーグ》は《緑の太陽の頂点》や《自然の秩序》を否定できるのがとても強く2ターン目の《ガドック・ティーグ》でエルフ側が手札をほとんどプレイできなくなり勝つゲーム展開が何度もありました。
GP京都の約4ヶ月前に《宝船の巡航》は禁止されましたが・・
《時を越えた探索》というプレイすればほぼ勝てるカードがレガシー環境に残ったままGP京都を迎える事となったので相手に《時を越えた探索》をプレイされるリスクを減らす意味でもメインで《ガドック・ティーグ》4積みは正義でした。
それにしても、《クァーサルの群れ魔道士》までヘイトベアに数えるとメイン・サイド合わせてヘイトベアが12枚ですね。
もう、デッキ名が「動物園」ではなくて「熊牧場」でもいい気がしますW
ここで、今回もメイン4積みだった《運命の大立者》について少し触れます。
単体でダメージ4~8点クロックとなる《運命の大立者》はミラクルに対しては充分な脅威として機能しました。
このデッキでミラクル相手のプレイングの基本としては《ガドック・ティーグ》を引いていない状況では《終末》ケアで場にクリーチャーを2体しか出しません。
単体の打点が高めのZooでは場にクリーチャーが2体いれば充分に相手のライフを削る事ができます。
また、モダンの時も書きましたが《運命の大立者》は《血染めの月》への解答となります。
そして、今のレガシー環境で《血染めの月》を使ってくるデッキと言えばタッチ赤したミラクルですね。
しかし、ミラクル相手にはただ強かった《運命の大立者》もエルフやデルバーといった高速デッキ相手には悠長でマナを使っている余裕が無かったゲーム展開が多々ありました。
高速デッキ相手には1ターン目に《野生のナカティル》か《渋面の溶岩使い》をプレイしたかったです。
実は・・
ここ半年間調整していて、負け試合の多くがデルバー系デッキだったりします。
前回の日記で書いた僕の造語「テンポ型デルバー」「ジャンク型デルバー」
について解説
「テンポ型デルバー」
赤青緑カナスレ、赤青バーン型デルバー
「ジャンク型デルバー」
青緑黒スゥルタイデルバー、青黒赤グリクシスデルバー、
デルバー系デッキに負ける多くのパターンが相手の場に残った《若き紅蓮術士》、《真の名の宿敵》等のジャンクといって良いほどのカードパワーの高いクリーチャーがどうにもできずに負けるといったものでした。
特に相手が2ターン目にプレイしてくる《若き紅蓮術士》は手札に除去があったら迷わずに除去を叩きこむ対象となります。
ジャンク型デルバーが2ターン目に場に出した《若き紅蓮術士》は除去できなければそのままゲームに負ける展開となります。
逆にデルバー系デッキから見たらこちらのデッキに4積みされている《渋面の溶岩使い》等が脅威となるわけけですが、相手のデッキの方が《渦巻く知識》、
《思案》等で手札を操作できるため単純な計算で脅威となるカードを引ける確率が
ジャンク型デルバーの方が高くなります。
そのため、カードパワー重視のジャンク型デルバーには不利がついて手札操作できてもデッキ内にパワーカードが入っていないテンポ型デルバーには有利です。
とはいえ、カナスレもURデルバーもデッキのポテンシャルはかなり高いため1ミス死亡位には考えて戦わなければいけません。
実際に京都ではカナスレ、URデルバー相手に勝てていたはずの試合をプレイミスで落としました。
大まかなデッキ解説はこれ位にしておきます。
次回は軽く反省文でも書きますかね。
右の画像はZooに新たに採用したカードです。
去年の後半にこんなニュースを聞きました
「2015年4月に日本でレガシーのGPが開催される」
この時はほとんどレガシーをやっていない状態でした。
ここ2年程、レガシーの大規模大会には参加していませんでした。
たまに地元の大会で知人から借りたデッキで遊んだり
昔愛用していたZooというデッキを惰性で使っていたくらいです。
かつて望んだ日本でのレガシーGP開催。
折角なので参加しようという気にはなりました。
そんなわけで・・
かつてレガシーで愛用していたZooというデッキを2年ぶりにバージョンアップする作業を開始しました。
約2年ぶりに復帰したレガシーにおいてその2年の間に《真の名の宿敵》という
Zooから見れば天敵といえるクリーチャーが登場していました。
そこで、《真の名の宿敵》をメインで対処できるZooという発想で《議会の採決》
入りのZooを作りました。
レガシーのデッキを調整する作業を約2年ぶりに行いました。
ちなみにこの作業を開始したのはタルキール覇王譚発売前で、《真の名の宿敵》以上に環境を激変させたカード《宝船の巡航》と《時を越えた探索》はまだ登場していませんでした。
今回使ったリストは以下の通りです。
デッキ名「Naya Deck Wins 2015」
-クリーチャー-
4 《野生のナカティル》
4 《運命の大立者》
4 《渋面の溶岩使い》
4 《タルモゴイフ》
4 《ガドック・ティーグ》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《聖遺の騎士》
2 《イーオスのレインジャー》
-プレインズウォーカー-
1 《ドムリ・ラーデ》
-その他のスペル-
4 《稲妻》
1 《乱撃斬》
4 《稲妻のらせん》
3 《議会の採決》
-土地-
4 《乾燥台地》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《樹木茂る山麓》
3 《Taiga》
2 《Plateau》
2 《Savannah》
1 《Karakas》
2 《不毛の大地》
2 《平地》
1 《山》
サイドボード
3 《流刑への道》
3 《スレイベンの守護者、サリア》
3 《紅蓮破》
2 《精神壊しの罠》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
2 《封じ込める僧侶》
最初は《議会の採決》を4積みしていたのですが調整の結果3枚になりました。
《議会の採決》は万能の除去なのですが除去という受身でしかなく勝ち手段にはならない行動にマナ・カーブの3マナ域のスロットを4枚割くのはデッキのバランスが悪くなると判断し3マナ域に勝ち手段となる《聖遺の騎士》と《ドムリ・ラーデ》をそれぞれ1枚挿しした構成になりました。
今まで《Chain Lightninng》だったスロットを最新カードの《乱撃斬》に変更しました。
理由は2つあり
1つ目の理由として
今のレガシーでは1マナ火力を相手のクリーチャーに撃ち込む対象が《死儀礼のシャーマン》、《秘密を掘り下げる者》、《若き紅蓮術士》、《石鍛冶の神秘家》、といった具合にタフネス2以下のクリーチャーの状況が多く
1マナ3点ソーサリーよりも1マナ2点インスタントの方が使い勝手が良いという判断です。
どうせ、《タルモゴイフ》は3点火力では除去できませんし。
もう1つの理由は
こちらのパワーが4以上になった《運命の大立者》、《タルモゴイフ》、《聖遺の騎士》で攻撃した時に相手が《真の名の宿敵》等のプロテクションでブロック宣言したら《乱撃斬》を相手本体なりに撃ち込んでダメージ軽減不可の効果で除去する事ができます。
あと、土地単等が使ってくる《Maze of Ith》にもダメージ軽減不可の効果が刺ります。
クリーチャーの構成に関してはこのデッキの調整を始めた半年程前はミラクルがやたら流行っていたためそれを意識してこうなりました。
ミラクルというデッキが1マナの終末でビートダウンの存在を否定してくるのならビートダウン側が《ガドック・ティーグ》を4積みしてミラクルというシステムを否定してしまえばビートダウン側が有利になったりします。
ミラクル相手の《ガドック・ティーグ》は《精神を刻む者、ジェイス》や《Force of Will》まで否定できるので心強いです。
エルフを相手にした時の《ガドック・ティーグ》は《緑の太陽の頂点》や《自然の秩序》を否定できるのがとても強く2ターン目の《ガドック・ティーグ》でエルフ側が手札をほとんどプレイできなくなり勝つゲーム展開が何度もありました。
GP京都の約4ヶ月前に《宝船の巡航》は禁止されましたが・・
《時を越えた探索》というプレイすればほぼ勝てるカードがレガシー環境に残ったままGP京都を迎える事となったので相手に《時を越えた探索》をプレイされるリスクを減らす意味でもメインで《ガドック・ティーグ》4積みは正義でした。
それにしても、《クァーサルの群れ魔道士》までヘイトベアに数えるとメイン・サイド合わせてヘイトベアが12枚ですね。
もう、デッキ名が「動物園」ではなくて「熊牧場」でもいい気がしますW
ここで、今回もメイン4積みだった《運命の大立者》について少し触れます。
単体でダメージ4~8点クロックとなる《運命の大立者》はミラクルに対しては充分な脅威として機能しました。
このデッキでミラクル相手のプレイングの基本としては《ガドック・ティーグ》を引いていない状況では《終末》ケアで場にクリーチャーを2体しか出しません。
単体の打点が高めのZooでは場にクリーチャーが2体いれば充分に相手のライフを削る事ができます。
また、モダンの時も書きましたが《運命の大立者》は《血染めの月》への解答となります。
そして、今のレガシー環境で《血染めの月》を使ってくるデッキと言えばタッチ赤したミラクルですね。
しかし、ミラクル相手にはただ強かった《運命の大立者》もエルフやデルバーといった高速デッキ相手には悠長でマナを使っている余裕が無かったゲーム展開が多々ありました。
高速デッキ相手には1ターン目に《野生のナカティル》か《渋面の溶岩使い》をプレイしたかったです。
実は・・
ここ半年間調整していて、負け試合の多くがデルバー系デッキだったりします。
前回の日記で書いた僕の造語「テンポ型デルバー」「ジャンク型デルバー」
について解説
「テンポ型デルバー」
赤青緑カナスレ、赤青バーン型デルバー
「ジャンク型デルバー」
青緑黒スゥルタイデルバー、青黒赤グリクシスデルバー、
デルバー系デッキに負ける多くのパターンが相手の場に残った《若き紅蓮術士》、《真の名の宿敵》等のジャンクといって良いほどのカードパワーの高いクリーチャーがどうにもできずに負けるといったものでした。
特に相手が2ターン目にプレイしてくる《若き紅蓮術士》は手札に除去があったら迷わずに除去を叩きこむ対象となります。
ジャンク型デルバーが2ターン目に場に出した《若き紅蓮術士》は除去できなければそのままゲームに負ける展開となります。
逆にデルバー系デッキから見たらこちらのデッキに4積みされている《渋面の溶岩使い》等が脅威となるわけけですが、相手のデッキの方が《渦巻く知識》、
《思案》等で手札を操作できるため単純な計算で脅威となるカードを引ける確率が
ジャンク型デルバーの方が高くなります。
そのため、カードパワー重視のジャンク型デルバーには不利がついて手札操作できてもデッキ内にパワーカードが入っていないテンポ型デルバーには有利です。
とはいえ、カナスレもURデルバーもデッキのポテンシャルはかなり高いため1ミス死亡位には考えて戦わなければいけません。
実際に京都ではカナスレ、URデルバー相手に勝てていたはずの試合をプレイミスで落としました。
大まかなデッキ解説はこれ位にしておきます。
次回は軽く反省文でも書きますかね。
コメント
自分のデッキの苦手な点などや、変更するべき点や入れ替えるカードも教えて頂き、非常に有意義でした。またよろしければ、ぜひよろしくお願いいたします。
あと、乱撃斬はやっぱり強いですね。チェインライトニングではない理由が十分わかりました。
先日はどうもです。
先日のフリーデュエルで親和相手に乱撃斬で刻まれた勇者を除去する事ができました。
親和がトップメタにいるモダン環境でもこのテクニックは使えそうです。
さて、どうやって対象にしたのでしょうか。
(単純に金属術達成していなかっただけ?)
こちらのタルモゴイフ(パワーは4以上)と野生のナカティルで攻撃を宣言し相手が刻まれた勇者でブロックを宣言したので相手本体に乱撃斬で2点を宣言しプロテクションによるダメージ軽減不可で除去しました。
殴るデッキ且つテンポよく出来るのであれば効果的なカードになりますな。
採決なしでもネメシス討ち取れますし。