まず最初に僕は公式の大会に親和で出た事はありません。
過去に対戦相手に使われたりフリーで何度か回したレベルの理解度です。

ですので、今回と次回の日記はあまり真に受けずに軽く読み流してください。



さて、かつてミラディンブロックで世に誕生した親和というデッキはスタンダードで暴れ過ぎてとうとうスタンダードの禁止カードリストを更新しました。

その後もエクステンデッド等で愛好家が使い続け、現在のモダンでもロボッツという親和の流れをくむアーティファクトビートダウンが存在します。

現在のモダン環境でも使用が許されたアーティファクト土地が《ダークスティールの城砦》のみです。
モダンで《教義界の座席》等の5種の色マナが出るアーティファクト土地が禁止されている事からもマジックのカードとしての壊れ具合が分かります。


大昔にタイプ1.5がレガシーに改名された頃からも親和はレガシーのデッキとして考案され現在のレガシーでも何人かの愛好家達が使い続けています。
先日のGP千葉でも何人か親和を持ちこんだプレイヤーはいたらしいです。

ただ、残念ながらレガシーでは初期から現在までアーティファクト対策と特殊地形対策の両方にひっかかる親和というデッキタイプは大規模大会で結果を残せた事はありません。

レガシーを代表する特殊地形対策である《基本に帰れ》や《発展の代価》ももちろん辛いのですが1ターン目に置いた特殊地形を《不毛の大地》で破壊されるととても辛いです。

さて、前置きが長くなりましたが

ここで、晴れる屋の記事でも紹介されていたGPシンガポール2015で優勝した親和のリストを見てみましょう。



-クリーチャー(27)-

4 《羽ばたき飛行機械》
2 《メムナイト》
4 《信号の邪魔者》
4 《大霊堂のスカージ》
4 《電結の荒廃者》
3 《鋼の監視者》
2 《呪文滑り》
4 《刻まれた勇者》

-その他のスペル(17)-


4 《感電破》
4 《オパールのモックス》
1 《溶接の壺》
4 《バネ葉の太鼓》
4 《頭蓋囲い》


-土地(16)-

1 《山》
3 《空僻地》
4 《ダークスティールの城塞》
4 《ちらつき蛾の生息地》
4 《墨蛾の生息地》


僕が個人的に現代のモダンの親和というデッキリストを見ていて気になる点は2つです。


①《物読み》が不採用の理由

②《電結の荒廃者》によるシナジーがかなり薄くなっていないか?


まず、現在のモダンでは色マナが出るアーティファクト土地が禁止されておりアーティファクト土地は最大で《ダークスティールの城塞》の4枚までしか入れられません。

そのためのマナ源の構成は《オパールのモックス》、《バネ葉の太鼓》、の擬似アーティファクトランド8枚に加え《ちらつき蛾の生息地》、《墨蛾の生息地》のミシュラランド8枚が固定枠になります。

そして《バネ葉の太鼓》を安定して機能させるために《羽ばたき飛行機械》や《メムナイト》といった0マナのアーティファクトクリーチャーが必要となります。

初手《バネ葉の太鼓》と0マナのアーティファクトクリーチャーによるブン回りは親和というデッキの強みではありますが、悪い言い方をすると《メムナイト》等の0マナクリーチャーは単体ではとてもカードパワーの弱いカードです。


GPシンガポールで結果を残した方はこの時は呪文の枠を《物読み》ではなく《感電破》の方を優先したと解説していました。


地元の知人でもモダンの親和で《物読み》は弱いと言う方は多くいます。

考えられる理由としては

・8ミシュランのため土地が常にフルタップ状態で2ドローカードである《物読み》を打つタイミングがない

・2ドローしてもそれが《羽ばたき飛行機械》等の単体でのカードパワーが弱く中盤で引いても意味のないカードの場合がある


といったところですかね。





②《電結の荒廃者》によるシナジーがかなり薄くなっていないか?


という点について昔話をすると・・・

大昔、スタンダードで誕生した親和デッキには《電結の荒廃者》と《大霊堂の信奉者》を場に並べて大量のアーティファクトを生贄に捧げ相手のライフを削りきるという一撃必殺コンボを搭載していました。


また、大昔の親和で採用されていた《電結の働き手》も《電結の荒廃者》のお供として地味に優秀でした。

《電結の荒廃者》で《電結の働き手》を生贄に捧げる動きは本当に地味な強さがありました。


また、タイムスパイラルで登場した《彩色の星》という色マナを出すためのアーティファクトも中盤は《電結の荒廃者》で生贄に捧げて1ドローしていました。


現在の《彩色の星》や《電結の働き手》といったシナジーを形成するカードが入っていない親和では相対的に《電結の荒廃者》は弱くなったのでしょうか?


この質問を地元の親和使いの知人何人かにしたところ

「稲妻等のインスタント除去を撃ってくる相手に荒廃者は必要」
「墨蛾の上に大量のカウンターを載せて1激毒死できるコンボが強い」


現在のモダン親和で《電結の荒廃者》とシナジーできるカードはないと思っていましたが・・

8枚体制のミシュラランドと《電結の荒廃者》のシナジーはとても強いらしいです。




さて、ここで親和から派生した別のアプローチのデッキを見てみましょう。


「タルモ鋏バーン」

-クリーチャー(16)-

4 《メムナイト/Memnite》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》

-その他のスペル(30)-

4 《オパールのモックス/Mox Opal》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《感電破/Galvanic Blast》
4 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
2 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《頭蓋囲い/Cranial Plating》
4 《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》
4 《爆片破/Shrapnel Blast》


-土地(14)-


4 《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4 《空僻地/Glimmervoid》
2 《マナの合流点/Mana Confluence》



愛知を代表するデッキビルダー遊生さんがGP神戸2014で準優勝した時に使っていたデッキです。


このデッキもスタートラインは親和だったのですが、調整を重ねていくうちにもはや別物のデッキになったとの事ですね。

デッキ名にバーンと入っているのが非常に納得できます。


では僕も次回の日記でレガシー親和でいくつかの電波パーツを試してみます。


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